#navi(../)
* 動的メモリサイズを拡張する・realloc [#j3a8b1a9]
malloc関数を使用することにより指定したサイズ(バイト)のメモリを取得することができます。~
その後、取得したメモリサイズを拡張したい場合は、realloc関数を使用することによりメモリサイズを広げることができます。
以下にC言語のサンプルソースと実行例を記します。

#contents
#htmlinsertpcsp(c-top.html,c-sp.html)

*関連記事 [#f86bbdf6]
-[[メモリの内容を指定した値で初期化する・memset>メモリ/メモリの内容を指定した値で初期化する・memset]]
-[[メモリ内容をコピーする・memcpy>メモリ/メモリ内容をコピーする・memcpy]]
-[[構造体の内容をコピーする・memcpyは使わない!>メモリ/構造体の内容をコピーする・memcpyは使わない!]]
-[[メモリの比較を行う・memcmp>メモリ/メモリの比較を行う・memcmp]]
-[[動的にメモリを取得する・malloc>メモリ/動的にメモリを取得する・malloc]]
-[[動的メモリサイズを拡張する・realloc>メモリ/動的メモリサイズを拡張する・realloc]]
-[[指定した文字数分コピーする・memmove>メモリ/指定した文字数分コピーする・memmove]]
-[[指定したバイトの指定個数分メモリを確保する・calloc>メモリ/指定したバイトの指定個数分メモリを確保する・calloc]]

* realloc書式など [#r87bea36]
realloc関数の書式などを以下に記します。

-インクルードが必要なファイル
 #include <stdlib.h>
-reallocの書式
 void *realloc(void *ptr, size_t size);
-戻り値~
拡張したあとのメモリの先頭アドレス
-引数~
1つ目: mallocで取得済みのポインタ~
2つ目: 取得するサイズ

* reallocのCサンプルコード [#l9b996ac]
以下にreallocを使ったCサンプルコードを記します。~
最初に5バイト+1バイト(NULL)のエリアを確保し、12345をstrcpyを使って確保したメモリにセットしています。~
次に更に5バイト拡張し、67890をstrcatを使って文字列連結しています。~
表示後、free関数にてmalloc,reallocで取得したメモリを解放しています。

&ref(realloc.c); (改行コードLF)
 #include <stdio.h>
 #include <stdlib.h>
 #include <string.h>
 #include <ctype.h>
 
 
 int main(void)
 {
     char *p = NULL;
 
     p = malloc(5+1);
     if (p == NULL) {
         perror("malloc() error!");
         exit(EXIT_FAILURE);
     }
 
     strcpy(p, "12345");
     printf("p = %s\n", p);
 
     p = realloc(p,10+1);
     strcat(p, "67890");
     printf("p = %s\n", p);
 
     return 0;
 }


上記Cサンプルコードをコンパイルし実行した結果です。
 $ gcc realloc.c -o realloc
 $ ./realloc 
 p = 12345
 p = 1234567890

サンプルソースで+1している理由は、文字列の終端のNULLが格納されるエリア(1バイト)を追加しています。~
以上、reallocによる動的メモリの取得のサンプルコードでした。

#htmlinsertpcsp(c-btm.html,c-sp.html)

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